勤続6年目で休職した国家公務員が休職のあれこれ話します

霞が関で自分を見失った公務員の休職日記です。

診断書を提出した日のおはなし

 

こんにちは、けばうです。

 

前回は無事に診断書をGETしたところまでをお話しました。

さて今回は、幹部に診断書を提出した日のあれやこれやを書きます。

 

病院を出たのがお昼頃。

 

診断書が発行される=業務命令で強制休みとなるので職場に来てはいけない

というのが、当たり前だそうですが、

(私は教えてもらうまで、全く知りませんでした)

 

「手渡しで私に来い。顔を見せろ」という出向先の幹部からの連絡があり、

訳も分からずに溢れる涙をスーツでぬぐいながら、霞が関に向かいました。

 

ちなみに、涙で霞まくっていたその道中の景色はなぜか鮮明に覚えています。

少し体を動かして気分転換にでもなればいいと、日比谷公園の中を歩いて向かおうとしたのが、間違いでした。笑

 

ブラックオーラをまとった自分の存在など滅されてしまいそうな快晴の下、

テニスをしているご婦人たち、周りの青々とした木々や芝生、楽しさを全身で表現しながら走り回る犬。

 

私は、ここにいる生きとし生けるもの全てのネガティブな要素を背負わされているのではないかと思うほど、周りがきらめいていたのです。

 

その生命力に圧倒され、歩く力もなくなった私は、缶コーヒーを買って縁石に腰かけて20分ほど休憩しました。

(その間も涙はボタボタ……)

 

話は戻り、

庁舎に着くと、ロビーのソファに座っているよう指示があったので待っていると、幹部がやってきました。

事情を話し、診断書を手渡し、これまでの些細な出来事から随所に感じた違和感まで、簡潔に伝えました(早くこの建物から出たい)。

 

すると幹部は、「これまでこうしたことがあったのに、一つも気づけずに申し訳ない。診断書が出るほど追い込まれていたなんて知らなかった。お前の主張はよく理解した。だから、一旦この診断書は俺が預かっていいか?」と。

 

(私の頭の中)「……???????????」

 

続けて幹部は、「直接●●(パワハラご本尊)から話を聞いて、お前が抱えていた問題を解決できるよう対応しようと思う」と私の診断書を手に持ったまま言うのです。

 

(私の頭の中)「え?休めないの????…診断書は??? え??????」

 

こんなことを真面目な顔で言ってくる幹部も、何を隠そう出向者。

自分が出向先でパワハラ案件の片棒を担いでしまってはこの先どうなるかは明らかです。

保身丸出しの発言に冷静に驚きました。

 

ただ!!

私に診断書を取ってこいと言ったあの先輩は、こうなることを事前に予想していたらしく、事前に入れ知恵してくれていたのです。

忘れないうちに書き留めて、みなさんにシェアします。

 

  • 診断書が発行された=もはや職場がある建物にさえ入ってはいけない(自宅療養が業務命令のため)
  • 部下から診断書を提出されたら、それは絶対的効力があるので、受取拒否なんてもってのほか(そのような行為が発覚した場合、管理者が罰を受ける)
  • そもそも、出向元>出向先という関係があるので、大事な人材を出向先が潰したということになると、立場が悪くなるのは出向先の上司や幹部

 

出向していない方でも、上2つは覚えていて損はないと思います。

 

満を持して、入れ知恵刀を鞘から抜くことになった私は、その武器でどうにか幹部に応戦し、なんとかその日から病気休暇に入ることができました。

 

(そもそも普通はすんなり受け取って貰えるはずなんですがね……笑)

 

幹部と解散し、庁舎を出た瞬間。

先ほどまでとは全く異なり、すがすがしい気持ちで満たされ、真っ黒でズタボロだった心に春風が吹いたような心地になりました。

 

傷つきまくった心を修復していくのがどれだけ大変で長い日々かなんて、その日の私は微塵も予想していなかったんですがね。

 

とまあ、ここまでが診断書を提出した長い1日でした。

 

 

さあ、これから長い闘病?療養?生活が始まります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

けばう